POEM-2008
     ●Alice-別サイトにて公開
     ●カゴメカゴメ-別サイトにて公開
     ●夜光虫
     ●The mirror-別サイトにて公開
     ●心蝕-別サイトにて公開
     ●罪と罰の色
     ●ito
     ●怠惰の証
     ●FAN FESTA 2008















































Alice


運命は廻り出したか?
蹴られた夢枕を抱えて

走れ 走れ
走れ 走れ

白い兎を追いかけろ
時計と言う概念に追われる回路
涙の海では 渡れない
ティーカップに口をつけ
枯れ果てるのを待ちましょう

偽る事が 答えなら
騙せなければ 最後まで
夢が終わるその日まで

さぁさ 走れ
走れ 走れ

さぁさ 走れ
走れ 走れ


2008.04.15

















































カゴメカゴメ


カゴメカゴメ
篭の中のとり
いついつ 出逢う?

寒さに凍える夜明けの岸か?
幸せ滑る深淵の闇か?

カゴメカゴメ
後ろの正面だぁれ?




-私が待つものなぁに?-






2008.04.17

















































夜光虫


コンビニの光に集まる
蟲の群れ

眠る事も 休まる事も知らずに
集まり続ける
愚かなる 習慣

何も無い未来に理想を吐き出すよりも
人間としての かたち
探し出したほうが良いだろう

羽はいつか焼かれ
そして光の中で 生き絶える事を
望まないのなら




2008.05.12

















































The mirror


手を合わせて見詰め合った
アナタは誰?
答えは響かない
青ざめた唇
触れ合えない
この距離は 遠すぎて

この胸に住み着いた小さな暗闇
大切に抱きしめた 
それだけが私の現実だった
泣きたいほどの痛み

アナタも抱えてるの?

笑顔が何故か歪んで霞んでいた

吐き出したいほどの言葉を
心の奥にそっと詰め込んで
キボウやリソウ 
それは絵空事と一緒に何処かへ行ってしまった

ただ恋しくて抱きしめた両腕は
嗚呼 それでも満たされない


聞こえないフリをしてすれ違った
アナタは誰?
答えは届かない
涙の跡
それとも
赤い夢の跡
誰も拭ってはくれないけれど

この胸に広がる小さな暗闇
押し潰されそうな
それが私の現実だった
逃げたいほどの恐怖

アナタも対峙してるの?

その視線の先は鮮明な未来あす

繰り返された小さな映像ビジョン
澄んだ両目が焼き付けた
ゼツボウが持った形が今
パンドラの箱を開いた 世界を塗り変えて

ただ駆け出したくて踏み出したこの足は
嗚呼 それでもまだ一歩も踏み出せない




2008.07.08

















































心蝕


生きた記録のコレクション
灰になるのはただ一瞬で
集めた夢も希望も
それから先はただの塵
意味を成さない 愚像の従僕
引き裂かれた明日への絵画は
修復不可能な破壊の傷跡
抱えたまま 生きていけるなら
それは なんて弱い強さだろう

涙なんて流さなくても
泣く事は 出来るのにね

じっと耐えるだけで
いずれ薄れていく感覚を待ち続ける
辛い 痛い 悲しい 苦しい 負の感情
時が刻む 足跡は深く
それでも砂に描いたように風で消されていく
今だけ あと少しだけ
手にするのも恐くて
怯えたままの毎日に
やがて光が射すまでは
ただ懺悔の毎日だなんて
それは なんて残酷な日々だろう

この身がいくら潔白であろうとも
それでも罪が生まれるなんて




2008.07.08

















































罪と罰の色


永遠なんて 叶わなければいいのに
吐き捨てた言葉 それは偽り
素直になんて なれない
意味が無いから

形の無い それは残酷な優しさ
サイコロを投げるように
駒を進める
右へ行くのも 左へ行くのも
全ては 掌の中

求めたもの
声に出して 泣ける勇気
雨に打たれても尚
心だけが息苦しい
罪は決して 洗い流せない

暗い瞳
映すのはどうしようもない世界
抉り出したら 楽だろうか
この先なんて 見なくても解るだろう?
赤い血はやがて酸素と交わり

黒へ染まる



絶対的なその存在を
それを何故 安心して見つめられるだろう?

首を絞めるように緩やかに
染入る 色

ああ 

君は僕と言う名の 罰か。


2008.07.16

















































ito


繋がりあえる?
何を疑えば良い?
触れ合って抱きしめるだけじゃ 温もりしか伝わらない
淋しさを紛らわす為に 抱き合えば
心が更に 朽ち果てる

言葉に偽りは無いはずなのに
出てくる言葉に真実が欠ける
自分を信じられる?
この口からつむがれた音は
果たして
本物なのだろうか?

混沌の迷いに吊るされた蜘蛛の糸は
誰を救えるのだろう?
生きる意味さえも消えてしまうこの世界で
垂らされた糸は
きっと誰も救えない。

だったらこの糸は僕がもらってもいいだろうか?
僕の心はまだ
満たされていないんだ




2008.07.19

















































怠惰の証


君の瞳の中の不安の色を
ただ見つけることだけで 安心していた

そのあとの事なんて考えもせず
そのあとの事なんて考えようともせず
それで全てが解決したと思っていた

愚かな自分
心の苦しみなんて 自分自身にだって解らないのに
理解していると 勘違い 
涙の訳なんて 聞く必要すら無いと思って
拭う事もしてやらなかった

馬鹿馬鹿しい 昔話
どうしてその続きを 聞きはしなかったのか

そうすればもうちょっとマシで
そうすればもうちょっとラクで
そうすればもうちょっと幸セな

明日になったかもしれないと言うのに

何が変わる?
変わるはずも無い

その努力を怠って
生きてきた 今

もう笑顔なんて 思い出せもしない


2008.09.02

















































FAN FESTA 2008 .10 YEARS SPECIAL DAY


目覚まし時計をいつもより早くセットして
眠たい目必死でこじ開けた 朝六時の電車

ホームの向こう側 同じTシャツの人見つけて
目を合わせて微笑んだ 言葉はいらない

近くにある 確かな和
人の心 重なった
誰もが声の限り届けた想い
今は ただ 長い列の先
待っている どんな太陽の光線にも絶対負けない

目の前に並んだ三つの湯気
帰り道で食べた ラーメン
首をかしげた 僕
自信あり気に 差し出された 言葉信じた
目の前を過ぎていく一つの湯気
呼び止めた 探す後姿
思わず笑う 僕
間違われた料理 かえてくれなくていい
今日は 特別な 10 years 胸がいっぱい だから



幸せな時間は息を呑むほど早過ぎて
くたびれた足だけが 今日を教えてくれる

近くにある 確かな歌
人の波 重なった
誰もが力の限り届けた想い
今は ただ 長い列の先
待っている 降り出した雨になんて絶対負けない

目の前に並んだ三つの湯気
口に運んだ味 一緒で
首をかしげた 僕
わずかな不思議 ポケットに詰め 言葉信じた
目の前に出された一つの湯気
口に運んだ味 違って
思わず笑う 僕
間違われた料理 かえてくれなくていい
今日は 特別な 10 years 胸がいっぱい だから



魔法の言葉を今ここで
人の願 重なった
誰もが送る祝福の言葉
今は ただ 記憶の中
輝いている スタート直前の晴れた空に飛行機雲



目の前に広がる小さなステージ
立ち上がった 夢 大きくて
泣きそうな 君
響くメロディー 誰の心にも “ありがとう”届けた

目の前に並んだ三つの湯気
一日の思い出 詰込んだ
時計の針  止めて
まだ帰りたくない まだ終わりたくない
今日は 特別な
今日は 特別な 
FAN FESTA 2008 .10 YEARS SPECIAL DAY




2008.09.07
©ソラノムクロ「BooK」http://book.zatunen.com/
この詩をコブクロファンフェスタに招待してくれたMadreに。